週末、久しぶりに洗車をして外装はピカピカ。 なのに、ドアを開けた瞬間に目に入るのは……ダッシュボードに積もったホコリ、シートの食べこぼし、フロアマットの砂だらけの状態。
「外はキレイなのに、中はこんなに汚れてたんだ…」
そう気づいたとき、ちょっとガッカリしますよね。
車内の汚れは、外装と違って「目立ちにくい」からこそ、気づいたときには結構ひどい状態になっていることも。 でも実は、車内清掃は外装の洗車よりもずっとシンプルで、週に1回掃除機をかけるだけでも見違えるほど変わります。
今回は、車内清掃の基本から場所別の具体的な手順、そして「やってしまいがちな失敗」まで、初心者の方でもすぐに実践できる内容をまとめました。
外装の洗車についておさらいしたい方は、こちらも参考にしてください。
▶【保存版】初心者でもできる正しい洗車の手順完全ガイド
目次車内の汚れを放置すると起こる3つの問題
1. アレルギーや体調不良の原因に
車内にはホコリ、ダニ、カビ、花粉など、想像以上にたくさんの汚れが蓄積しています。 特にエアコンを使う季節は、空気中に舞ったこれらの物質が車内全体に広がり、「車に乗るとなぜか咳が出る」「くしゃみが止まらない」といった症状の原因になることも。
小さなお子さんやアレルギー体質の方がいる家庭では、特に注意が必要です。
2. 悪臭の発生源になる
飲み物のこぼれ跡、食べカス、汗や皮脂……これらが時間とともに染み込み、カビや雑菌が繁殖すると、車内に嫌な臭いが発生します。
芳香剤で誤魔化そうとしても、根本的な汚れを取り除かない限り、臭いは消えません。 むしろ、汚れの臭いと芳香剤が混ざって、余計に不快な空間になってしまうことも。
3. 査定額への影響
車の買取査定では、外装だけでなく内装の状態も大きく評価されます。
シートのシミ、ダッシュボードのベタつき、天井の黄ばみ……こうした内装の劣化は、査定額に直結します。 逆に言えば、定期的にしっかりメンテナンスしておけば、乗り換えや売却時の価値を守ることができるということです。
車の資産価値を保つためのボディケアについては、こちらの記事も参考になります。
▶【初心者必見】なぜ車の艶はなくなる?原因と対策をわかりやすく解説
車内が汚れる主な原因を知っておこう
車内の汚れには、いくつかの典型的なパターンがあります。 原因を知っておくと、日々の予防や清掃の優先順位がつけやすくなります。
✓ 外から持ち込まれる砂・ホコリ
靴底についた砂や、ドアの開閉時に入り込むホコリが、フロアマットやシートの隙間に蓄積します。 特に雨の日や、海・山などアウトドアの後は要注意です。
✓ 皮脂・手垢による汚れ
ハンドル、シフトノブ、ドアの取っ手、ダッシュボードなど、よく触る部分には皮脂や手垢が付着します。 これが蓄積すると、ベタつきや黒ずみの原因になります。
✓ 飲食物のこぼれ・カス
コーヒーやジュースのこぼれ跡、お菓子のカス、食べ物の匂い……。 車内で飲食する機会が多い方は、シートやカーペットにシミや臭いが残りやすくなります。
✓ 紫外線によるダッシュボードの劣化
直射日光が当たりやすいダッシュボードや、ドアトリムなどの樹脂パーツは、紫外線で劣化しやすい部分です。 ベタつきや白っぽい粉を吹いた状態になることもあります。
✓ カビ・雑菌の繁殖(エアコン使用時)
エアコン内部やシート、カーペットの奥に湿気がこもると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。 特に梅雨時期や、濡れたまま放置してしまったときは注意が必要です。
用意する道具と予算(2,000円以内でOK)
車内清掃は、高価な道具がなくても十分キレイにできます。 まずは最低限のアイテムからそろえて、慣れてきたら少しずつ追加していくのがおすすめです。
最低限必要なもの
- 掃除機(ハンディタイプでOK)
家庭用の掃除機でも代用可能。隙間ノズルがあると便利です。 - マイクロファイバークロス 3枚
拭き掃除の基本アイテム。用途ごとに分けて使うと衛生的です。 - 内装用クリーナー
ダッシュボードやドアトリムなど、樹脂パーツ専用のクリーナー。ホームセンターで500円前後。 - ガラスクリーナー
窓ガラスの内側用。油膜除去タイプがおすすめ。 - ブラシ(歯ブラシでも代用可)
スイッチ類やエアコン吹き出し口など、細かい部分の汚れをかき出すのに便利。
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あると便利なもの
- エアブロワー
エアコン吹き出し口や隙間のホコリを吹き飛ばすのに便利。カメラ用のものでもOK。 - レザークリーナー・コンディショナー
本革シート専用。合成皮革の場合は素材に合ったものを選びましょう。 - 消臭スプレー(除菌タイプ)
ファブリーズなど。ただし、清掃後の仕上げとして使うのがポイント。
作業時間の目安
- 初回:2〜3時間(念入りにやる場合)
- 2回目以降:1〜1.5時間(慣れてくれば)
- 週1回の簡単メンテナンス:15〜20分
場所別・車内清掃の実践手順
ここからは、場所ごとに具体的な清掃手順を解説していきます。 「どこから始めればいいかわからない」という方は、上から下へ(天井 → ダッシュボード → シート → 床) の順番で進めると効率的です。
A. ダッシュボード・コンソール周り
ダッシュボードは、車内で最も目に入りやすく、かつホコリが溜まりやすい場所です。 樹脂パーツが多いため、正しい方法で拭かないと白いムラやベタつきの原因になります。
❌ よくある失敗
- 水拭きだけで済ませる
→ 樹脂パーツは水だけだと汚れが落ちにくく、白くムラになることも。 - シリコンスプレーを使いすぎる
→ ツヤは出ますが、ベタベタしてホコリが余計につきやすくなります。
✅ 正しい手順
1. 乾いたクロスでホコリを払う
まずは表面のホコリを乾拭きで取り除きます。 ダッシュボード、センターコンソール、ドアトリムなど、全体をサッと拭いていきます。
2. 内装用クリーナーを軽くスプレー
クロスに直接スプレーするか、ダッシュボードに軽く吹きかけます。 (クロスに吹きかける方が、液だれを防げて安全です)
3. 円を描くように拭き上げ
力を入れすぎず、やさしく円を描くように拭いていきます。 汚れが浮いてきたら、別のクリーンなクロスで拭き取ります。
4. 乾拭きで仕上げ
最後に乾いたクロスで全体を仕上げ拭きして完成。 ベタつきがなく、サラッとした手触りになればOKです。
💡 プロのコツ
- エアコン吹き出し口は綿棒で
細かいルーバーの隙間は、綿棒や爪楊枝に布を巻いて掃除すると効率的。 - スイッチ類は歯ブラシで軽くブラッシング
窓スイッチやボタン周りの溝には汚れが溜まりやすいので、歯ブラシでかき出してから拭き取ります。 - 直射日光による劣化防止には定期的な保護剤塗布
樹脂用の保護剤を塗っておくと、紫外線による劣化やひび割れを防げます。
ボディの艶出しと同じく、内装も「下地をきれいにしてから保護」が基本です。
▶【初心者向け】ボディのくすみを取る方法|艶が戻らない原因と対策
B. シート清掃(ファブリック・レザー別)
シートは、汗や皮脂、食べカスなどが蓄積しやすく、臭いの原因にもなりやすい場所です。 素材によって清掃方法が異なるので、それぞれ分けて解説します。
【ファブリックシート編】
布製シートは汚れが染み込みやすい反面、水洗いにも対応しやすいのが特徴です。
1. 掃除機でゴミ・ホコリを吸引
まずは掃除機でシート表面のゴミやホコリを取り除きます。 シートとシートの隙間、背もたれと座面の境目など、細かい部分も丁寧に。
2. シート専用クリーナーをスプレー
シート全体に、または汚れが気になる部分にクリーナーをスプレーします。 泡タイプが使いやすくておすすめです。
3. ブラシで軽くこすり、汚れを浮かす
柔らかいブラシや、たわしで軽くこすりながら汚れを浮かせます。 ゴシゴシこすりすぎると生地を傷めるので、やさしく。
4. 濡れタオルで拭き取り
浮いてきた汚れを、濡らして固く絞ったタオルで拭き取ります。 何度か繰り返すと、だんだんタオルが汚れなくなってきます。
5. しっかり乾燥させる(カビ予防)
拭き終わったら、窓を開けて風を通し、しっかり乾燥させます。 濡れたまま放置すると、カビや悪臭の原因になるので要注意。
💡 頑固なシミの対処法
- 食べこぼし → 中性洗剤を薄めて使用
お湯に中性洗剤を数滴垂らし、タオルに含ませてトントン叩くように拭きます。 - コーヒー・醤油 → 酸素系漂白剤(色落ち注意)
目立たない部分で試してから使用。薄めて使い、すぐに水拭きします。
【レザーシート編】
本革シートは高級感がある反面、乾燥やひび割れに弱いため、定期的な保湿ケアが必要です。
1. 掃除機がけ
ファブリックと同じく、まずは掃除機でゴミやホコリを取り除きます。
2. レザー専用クリーナーで拭く
柔らかい布にレザークリーナーを取り、全体をやさしく拭いていきます。 強くこすらず、汚れを浮かせるイメージで。
3. レザーコンディショナーで保護
クリーニング後は、レザーコンディショナーで保湿と保護を行います。 これをサボると、革が乾燥してひび割れの原因になります。
4. 乾拭きで仕上げ
余分な油分を拭き取り、サラッとした手触りに仕上げます。
⚠️ 注意点
- 合成皮革は専用品以外NGの場合も
合成皮革(フェイクレザー)の場合、本革用のクリーナーが使えないこともあります。 車の取扱説明書を確認してから使用しましょう。 - 本革は定期的な保湿が必須(ひび割れ防止)
月1回程度、コンディショナーで保湿しておくと、長くきれいな状態を保てます。
C. フロアマット・カーペット
足元は砂やホコリが最も溜まりやすい場所です。 定期的に掃除しないと、臭いやダニの温床になってしまいます。
フロアマットの清掃手順
1. マットを取り外し、叩いて砂を落とす
車外に取り出し、裏返してバンバン叩きます。 意外と大量の砂やホコリが出てくるので、びっくりするかもしれません。
2. ブラシで毛足を起こしながらゴミをかき出す
硬めのブラシで、マットの繊維の中に入り込んだゴミをかき出します。
3. 掃除機で丁寧に吸引
表も裏も、掃除機でしっかり吸い取ります。
4. 汚れがひどい場合は水洗い
バケツに水と中性洗剤を入れ、ブラシでゴシゴシ洗います。 すすいだ後は、しっかり乾燥させてから車に戻します。
5. 完全に乾燥させてから戻す
生乾きのまま戻すと、カビや悪臭の原因になります。 天日干しで1日しっかり乾かしましょう。
カーペット(床)の清掃
・掃除機の隙間ノズルでペダル周りも
アクセルペダルやブレーキペダルの周辺も忘れずに。 砂が溜まりやすい場所です。
・濡れ雑巾は水分が残るのでNG
カーペットを濡らしすぎると乾きにくいので、固く絞った雑巾で拭くか、クリーナースプレーを使います。
・スチームクリーナーは効果的だが乾燥が重要
高温スチームで汚れを浮かせる方法は効果的ですが、その後の乾燥をしっかり行わないとカビの原因になります。
D. 窓ガラス(内側)
窓ガラスの内側は、タバコのヤニや皮脂、ホコリなどで意外と汚れています。 外側と同じ感覚で拭くと、油膜でギラギラになってしまうので注意が必要です。
❌ よくある失敗
- 外側と同じように拭く → 油膜でギラギラ
内側には皮脂やシリコン系の汚れが付着しているため、普通に拭くだけでは油膜が残ります。 - 新聞紙で拭く → インクが残る
昔ながらの方法ですが、最近の新聞紙はインクが残りやすく、あまりおすすめしません。
✅ 正しい手順
1. 乾拭きでホコリを取る
まずは乾いたクロスで、表面のホコリを払います。
2. ガラスクリーナーをクロスに吹きかける
ガラスに直接スプレーすると液だれするので、クロスに吹きかけるのがコツ。
3. 上から下へ、一方向に拭く
円を描かず、上から下へ一方向に拭いていきます。 拭きムラが残りにくくなります。
4. 乾いたクロスで仕上げ拭き
別の乾いたクロスで、もう一度上から下へ拭き上げて完成。
💡 油膜がひどい場合
- 無水エタノール+水(1:1)で自作クリーナー
スプレーボトルに入れて使うと、油膜がスッキリ落ちます。 - 市販の油膜取り剤を使用
カー用品店で売っている専用品も効果的です。
E. エアコン・消臭対策
車内の臭いの多くは、エアコン内部のカビや、シート・カーペットに染み込んだ汚れが原因です。 芳香剤で誤魔化すのではなく、根本的な清掃が重要です。
エアコンのメンテナンス
・エアコンフィルター交換(年1回推奨)
フィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなり、カビや臭いの原因にもなります。 自分で交換できる車種も多いので、取扱説明書を確認してみましょう。
・送風口を定期的に拭く
吹き出し口の周辺にもホコリやカビが付着します。 綿棒や細いブラシで定期的に掃除しましょう。
・エアコンクリーナースプレーの使用
市販のエアコン用クリーナーを使うと、内部の除菌・消臭ができます。 使い方は商品によって異なるので、説明書をよく読んで使用してください。
消臭のポイント
・消臭剤より「換気+清掃」が効果的
臭いの原因を取り除かないまま消臭剤を使っても、一時しのぎにしかなりません。 まずは清掃をしっかり行い、その上で消臭スプレーを使うのが正解です。
・窓を開けて換気する習慣をつける
車を使わない日でも、たまに窓を開けて空気を入れ替えると、湿気やこもった臭いを防げます。
清掃の頻度とスケジュール
「どのくらいの頻度でやればいいの?」という質問をよくいただきます。 以下を目安に、無理のない範囲で続けてみてください。
【毎週】
- 掃除機がけ
フロアマット、シートの隙間を中心に。5〜10分でOK。 - ダッシュボードの拭き掃除
乾いたクロスでサッと拭くだけでも、ホコリの蓄積を防げます。
【月1回】
- シート清掃
クリーナーを使った本格的な清掃。 - ガラス内側の拭き掃除
油膜が気になる前に定期的に。 - マット類の水洗い
天気の良い日にまとめて洗って乾燥。
【半年に1回】
- エアコンフィルター交換
春と秋の2回が理想的。 - レザーシートの保護ケア
コンディショナーでしっかり保湿。 - 天井の拭き掃除
意外と汚れている天井も、半年に一度は拭いておきたいところ。
定期的なメンテナンスで、車の価値を守ることができます。
▶冬前のコーティングメンテナンス特集|下地リセット洗車と再施工のすすめ
❌ やってはいけないNG行動
車内清掃で「やってしまいがちな失敗」をまとめました。 これを避けるだけでも、仕上がりが大きく変わります。
❌ 濡れたままにする → カビ・悪臭の原因
シートやカーペットを濡らしたまま放置すると、高確率でカビが発生します。 清掃後は必ず、窓を開けて換気し、しっかり乾燥させましょう。
❌ アルカリ性洗剤を使う → 素材を傷める
車内の樹脂パーツやシートは、強いアルカリ性洗剤に弱い素材が多いです。 必ず「車内用」と書かれた専用クリーナーを使いましょう。
❌ 芳香剤で臭いをごまかす → 根本解決にならない
臭いの原因を取り除かずに芳香剤を置いても、混ざった臭いがかえって不快になることも。 まずは清掃で臭いの元を断ちましょう。
❌ 天井を強くこする → 生地が剥がれる
天井の内装材は接着剤で貼られているため、強くこすると剥がれてしまいます。 優しく、軽く拭くのがポイントです。
❌ 高圧洗浄機で車内を洗う → 電装系の故障リスク
「まるごと水で洗えたら楽なのに…」と思うかもしれませんが、車内には電装系のパーツが多数あるため、絶対NGです。
プロに頼む vs DIY の判断基準
基本的には、日常的なメンテナンスはDIYで十分対応できます。 ただし、以下のようなケースはプロに任せた方が安心です。
【DIYで十分なケース】
- 日常的な汚れ(ホコリ、軽い食べこぼし)
- 軽いシミや臭い
- 定期メンテナンス
【プロに頼むべきケース】
- タバコのヤニ汚れ(天井全体)
天井全体が黄ばんでいる場合は、専門業者の方が確実です。 - ペットの尿・嘔吐物
奥まで染み込んでいる場合、自力での完全除去は難しいです。 - カビが広範囲に発生
見えない部分まで広がっている可能性があるため、プロの判断が必要。 - シートの深部まで染み込んだ汚れ
スチーム洗浄や専用機材が必要なケースも。
プロに頼んだ場合の費用相場
- 簡易清掃:5,000円〜10,000円
- 本格清掃(シート洗浄込み):15,000円〜30,000円
- ルームクリーニング(天井・エアコン込み):30,000円〜50,000円
「自分でやってみたけど、どうしても取れない汚れがある」という場合は、部分的にプロに相談するのもアリです。
よくある質問(FAQ)
Q1. どのくらいの頻度で清掃すべき?
A: 基本は「週1回の掃除機がけ+月1回の本格清掃」がおすすめです。
ただし、使用頻度や用途によって調整してOK。 例えば、
- 通勤メインで飲食しない → 月2回の掃除機がけでも十分
- 子供を乗せることが多い → 週2回の掃除機がけが理想
- アウトドアで頻繁に使う → 使用後は毎回マットを叩く
といった感じで、ライフスタイルに合わせて調整しましょう。
Q2. 子供がいる家庭でのコツは?
A: 以下のポイントを押さえておくと、グッと楽になります。
- 車内にゴミ袋を常設
お菓子の袋やティッシュなど、すぐ捨てられる環境を作っておくだけで、ゴミの蓄積が減ります。 - 防水シートカバーの活用
シートに敷いておくと、飲み物をこぼしても拭くだけでOK。 - 靴を脱ぐ習慣をつける
可能であれば、車に乗る前に靴を脱いでもらうと、砂の持ち込みが激減します。 - 週末に一緒に掃除機がけ
子供に「自分たちが使う場所は自分たちできれいにする」という習慣をつけるチャンスにも。
Q3. 車内清掃にどのくらい時間がかかる?
A: 作業内容によって変わりますが、目安は以下の通りです。
- 簡単メンテナンス(掃除機+拭き掃除):15〜20分
- 月1回の本格清掃:1〜1.5時間
- 初めての徹底清掃:2〜3時間
慣れてくると、だんだんスピードアップできます。 最初は時間がかかっても、「きれいになった!」という達成感があるので、意外と楽しく続けられますよ。
Q4. 消臭剤は効果ある?
A: 消臭剤そのものは悪くありませんが、「清掃してから使う」のが大前提です。
臭いの原因(カビ、食べカス、皮脂汚れなど)を残したまま消臭剤を使っても、一時的に誤魔化せるだけで、根本的な解決にはなりません。
おすすめの使い方:
- まず清掃で臭いの元を取り除く
- しっかり換気して乾燥させる
- 仕上げに除菌・消臭スプレーを使う
この順番なら、消臭剤の効果も長持ちします。
Q5. 市販品とプロ用品の違いは?
A: 大きな違いは「洗浄力」と「持続性」です。
市販品(ホームセンター・カー用品店)
- 価格が手頃(500円〜2,000円)
- 誰でも安全に使える設計
- 日常的なメンテナンスには十分
プロ用品(業務用)
- 洗浄力が強い(その分、使い方に注意が必要)
- 持続性が高い(コーティング剤など)
- 価格は高め(3,000円〜10,000円以上)
初心者の方は、まず市販品から始めるのがおすすめです。 慣れてきて「もっと効果の高いものを使いたい」と感じたら、プロ用品にステップアップするのもアリです。
Q6. 天井(ルーフライニング)はどうやって掃除する?
A: 天井は内装材の中でも特にデリケートな部分です。
基本の手順:
- 乾いたクロスで軽くホコリを払う
- 内装用クリーナーをクロスに少量吹きかける
- 天井を軽く、やさしく拭く(絶対にこすらない)
- すぐに乾いたクロスで拭き取る
注意点:
- 強くこすると、接着剤が剥がれて生地が垂れ下がることがあります
- 水分を含ませすぎないこと(シミや波打ちの原因に)
- タバコのヤニなど頑固な汚れは、無理せずプロに相談
天井清掃は「やさしく、少量ずつ」が鉄則です。
Q7. ペット(犬・猫)を乗せるときの対策は?
A: ペットを乗せる場合、抜け毛と臭い対策が重要です。
抜け毛対策:
- ペット用のシートカバーやケージを使う
- 乗せる前にブラッシングしておく
- 粘着クリーナー(コロコロ)を車内に常備
- ゴム手袋で撫でるように拭くと、毛がまとまって取れやすい
臭い対策:
- 窓を開けて換気する習慣をつける
- シートカバーはこまめに洗濯
- 消臭スプレー(ペット用)を活用
- エアコンフィルターを定期交換
ペットを頻繁に乗せる方は、月2回の本格清掃がおすすめです。
まとめ:車内清掃は「週1回の掃除機がけ」から始めよう
ここまで、車内清掃の基本から場所別の具体的な手順まで、詳しく解説してきました。 最後に、大切なポイントをおさらいしておきましょう。
✅ 車内清掃のポイントまとめ
- 車内の汚れは、アレルギーや体調不良、悪臭、査定額低下の原因に
外装だけでなく、内装のケアも愛車の価値を守るために重要です。 - DIYでも十分キレイにできる(費用は2,000円以内、時間は1〜3時間)
高価な道具がなくても、基本のアイテムだけで見違えるほど変わります。 - 清掃の基本は「上から下へ」「乾燥をしっかり」
天井 → ダッシュボード → シート → 床の順番で進め、濡らした後は必ず乾燥させましょう。 - 場所ごとに適した方法・道具を使い分ける
ダッシュボードは内装用クリーナー、ガラスはガラスクリーナー、レザーシートは専用品を。 - 週1回の掃除機がけで、大部分の汚れは防げる
「こまめに少しずつ」が、車内をキレイに保つ最大のコツです。 - 定期的なケアが車の資産価値を守る
売却や乗り換えのときに、「内装がきれい」は大きなプラス評価になります。
今日から始められる「最初の一歩」
「全部やるのは大変そう…」と感じた方も、まずは以下の2つから始めてみてください。
1. 週1回、掃除機をかける(5〜10分)
フロアマットとシートの隙間を中心に、サッと掃除機をかけるだけでOK。 これだけでも、車内の清潔感が全然違います。
2. ダッシュボードを拭く(3分)
乾いたマイクロファイバークロスで、ダッシュボードを拭くだけ。 目に入る部分がきれいになると、気分もスッキリします。
この2つを習慣にできたら、次は月1回のシート清掃にチャレンジしてみましょう。 少しずつステップアップしていけば、無理なく続けられます。
外装の洗車と同じように、車内清掃も「やってみたら意外と簡単だった」と感じる方が多いです。
「車に乗るたびに気持ちいい」 「友達を乗せても恥ずかしくない」 「家族が快適に過ごせる」
そんな車内環境を、ぜひ自分の手で作ってみてください。
あなたの愛車が、外も中もピカピカの状態で、もっと快適な空間になりますように。

