【ReflectGarage流】車内をキレイに保つ基本|ダッシュボード・シート・フロアマットの手入れ方法

週末、久しぶりに洗車をして外装はピカピカ。 なのに、ドアを開けた瞬間に目に入るのは……ダッシュボードに積もったホコリ、シートの食べこぼし、フロアマットの砂だらけの状態。

「外はキレイなのに、中はこんなに汚れてたんだ…」

そう気づいたとき、ちょっとガッカリしますよね。

車内の汚れは、外装と違って「目立ちにくい」からこそ、気づいたときには結構ひどい状態になっていることも。 でも実は、車内清掃は外装の洗車よりもずっとシンプルで、週に1回掃除機をかけるだけでも見違えるほど変わります。

今回は、車内清掃の基本から場所別の具体的な手順、そして「やってしまいがちな失敗」まで、初心者の方でもすぐに実践できる内容をまとめました。

外装の洗車についておさらいしたい方は、こちらも参考にしてください。
▶【保存版】初心者でもできる正しい洗車の手順完全ガイド


  1. 目次車内の汚れを放置すると起こる3つの問題
    1. 1. アレルギーや体調不良の原因に
    2. 2. 悪臭の発生源になる
    3. 3. 査定額への影響
  2. 車内が汚れる主な原因を知っておこう
    1. ✓ 外から持ち込まれる砂・ホコリ
    2. ✓ 皮脂・手垢による汚れ
    3. ✓ 飲食物のこぼれ・カス
    4. ✓ 紫外線によるダッシュボードの劣化
    5. ✓ カビ・雑菌の繁殖(エアコン使用時)
  3. 用意する道具と予算(2,000円以内でOK)
    1. 最低限必要なもの
    2. あると便利なもの
    3. 作業時間の目安
  4. 場所別・車内清掃の実践手順
    1. A. ダッシュボード・コンソール周り
    2. B. シート清掃(ファブリック・レザー別)
    3. C. フロアマット・カーペット
    4. D. 窓ガラス(内側)
    5. E. エアコン・消臭対策
  5. 清掃の頻度とスケジュール
    1. 【毎週】
    2. 【月1回】
    3. 【半年に1回】
  6. ❌ やってはいけないNG行動
    1. ❌ 濡れたままにする → カビ・悪臭の原因
    2. ❌ アルカリ性洗剤を使う → 素材を傷める
    3. ❌ 芳香剤で臭いをごまかす → 根本解決にならない
    4. ❌ 天井を強くこする → 生地が剥がれる
    5. ❌ 高圧洗浄機で車内を洗う → 電装系の故障リスク
  7. プロに頼む vs DIY の判断基準
    1. 【DIYで十分なケース】
    2. 【プロに頼むべきケース】
    3. プロに頼んだ場合の費用相場
  8. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. どのくらいの頻度で清掃すべき?
    2. Q2. 子供がいる家庭でのコツは?
    3. Q3. 車内清掃にどのくらい時間がかかる?
    4. Q4. 消臭剤は効果ある?
    5. Q5. 市販品とプロ用品の違いは?
    6. Q6. 天井(ルーフライニング)はどうやって掃除する?
    7. Q7. ペット(犬・猫)を乗せるときの対策は?
  9. まとめ:車内清掃は「週1回の掃除機がけ」から始めよう
    1. ✅ 車内清掃のポイントまとめ
    2. 今日から始められる「最初の一歩」

目次車内の汚れを放置すると起こる3つの問題

1. アレルギーや体調不良の原因に

車内にはホコリ、ダニ、カビ、花粉など、想像以上にたくさんの汚れが蓄積しています。 特にエアコンを使う季節は、空気中に舞ったこれらの物質が車内全体に広がり、「車に乗るとなぜか咳が出る」「くしゃみが止まらない」といった症状の原因になることも。

小さなお子さんやアレルギー体質の方がいる家庭では、特に注意が必要です。

2. 悪臭の発生源になる

飲み物のこぼれ跡、食べカス、汗や皮脂……これらが時間とともに染み込み、カビや雑菌が繁殖すると、車内に嫌な臭いが発生します。

芳香剤で誤魔化そうとしても、根本的な汚れを取り除かない限り、臭いは消えません。 むしろ、汚れの臭いと芳香剤が混ざって、余計に不快な空間になってしまうことも。

3. 査定額への影響

車の買取査定では、外装だけでなく内装の状態も大きく評価されます。

シートのシミ、ダッシュボードのベタつき、天井の黄ばみ……こうした内装の劣化は、査定額に直結します。 逆に言えば、定期的にしっかりメンテナンスしておけば、乗り換えや売却時の価値を守ることができるということです。

車の資産価値を保つためのボディケアについては、こちらの記事も参考になります。
▶【初心者必見】なぜ車の艶はなくなる?原因と対策をわかりやすく解説


車内が汚れる主な原因を知っておこう

車内の汚れには、いくつかの典型的なパターンがあります。 原因を知っておくと、日々の予防や清掃の優先順位がつけやすくなります。

✓ 外から持ち込まれる砂・ホコリ

靴底についた砂や、ドアの開閉時に入り込むホコリが、フロアマットやシートの隙間に蓄積します。 特に雨の日や、海・山などアウトドアの後は要注意です。

✓ 皮脂・手垢による汚れ

ハンドル、シフトノブ、ドアの取っ手、ダッシュボードなど、よく触る部分には皮脂や手垢が付着します。 これが蓄積すると、ベタつきや黒ずみの原因になります。

✓ 飲食物のこぼれ・カス

コーヒーやジュースのこぼれ跡、お菓子のカス、食べ物の匂い……。 車内で飲食する機会が多い方は、シートやカーペットにシミや臭いが残りやすくなります。

✓ 紫外線によるダッシュボードの劣化

直射日光が当たりやすいダッシュボードや、ドアトリムなどの樹脂パーツは、紫外線で劣化しやすい部分です。 ベタつきや白っぽい粉を吹いた状態になることもあります。

✓ カビ・雑菌の繁殖(エアコン使用時)

エアコン内部やシート、カーペットの奥に湿気がこもると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。 特に梅雨時期や、濡れたまま放置してしまったときは注意が必要です。


用意する道具と予算(2,000円以内でOK)

車内清掃は、高価な道具がなくても十分キレイにできます。 まずは最低限のアイテムからそろえて、慣れてきたら少しずつ追加していくのがおすすめです。

最低限必要なもの

  • 掃除機(ハンディタイプでOK)
    家庭用の掃除機でも代用可能。隙間ノズルがあると便利です。
  • マイクロファイバークロス 3枚
    拭き掃除の基本アイテム。用途ごとに分けて使うと衛生的です。
  • 内装用クリーナー
    ダッシュボードやドアトリムなど、樹脂パーツ専用のクリーナー。ホームセンターで500円前後。
  • ガラスクリーナー
    窓ガラスの内側用。油膜除去タイプがおすすめ。
  • ブラシ(歯ブラシでも代用可)
    スイッチ類やエアコン吹き出し口など、細かい部分の汚れをかき出すのに便利。

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あると便利なもの

  • エアブロワー
    エアコン吹き出し口や隙間のホコリを吹き飛ばすのに便利。カメラ用のものでもOK。
  • レザークリーナー・コンディショナー
    本革シート専用。合成皮革の場合は素材に合ったものを選びましょう。
  • 消臭スプレー(除菌タイプ)
    ファブリーズなど。ただし、清掃後の仕上げとして使うのがポイント。

作業時間の目安

  • 初回:2〜3時間(念入りにやる場合)
  • 2回目以降:1〜1.5時間(慣れてくれば)
  • 週1回の簡単メンテナンス:15〜20分

場所別・車内清掃の実践手順

ここからは、場所ごとに具体的な清掃手順を解説していきます。 「どこから始めればいいかわからない」という方は、上から下へ(天井 → ダッシュボード → シート → 床) の順番で進めると効率的です。


A. ダッシュボード・コンソール周り

ダッシュボードは、車内で最も目に入りやすく、かつホコリが溜まりやすい場所です。 樹脂パーツが多いため、正しい方法で拭かないと白いムラやベタつきの原因になります。

❌ よくある失敗

  • 水拭きだけで済ませる
    → 樹脂パーツは水だけだと汚れが落ちにくく、白くムラになることも。
  • シリコンスプレーを使いすぎる
    → ツヤは出ますが、ベタベタしてホコリが余計につきやすくなります。

✅ 正しい手順

1. 乾いたクロスでホコリを払う
まずは表面のホコリを乾拭きで取り除きます。 ダッシュボード、センターコンソール、ドアトリムなど、全体をサッと拭いていきます。

2. 内装用クリーナーを軽くスプレー
クロスに直接スプレーするか、ダッシュボードに軽く吹きかけます。 (クロスに吹きかける方が、液だれを防げて安全です)

3. 円を描くように拭き上げ
力を入れすぎず、やさしく円を描くように拭いていきます。 汚れが浮いてきたら、別のクリーンなクロスで拭き取ります。

4. 乾拭きで仕上げ
最後に乾いたクロスで全体を仕上げ拭きして完成。 ベタつきがなく、サラッとした手触りになればOKです。

💡 プロのコツ

  • エアコン吹き出し口は綿棒で
    細かいルーバーの隙間は、綿棒や爪楊枝に布を巻いて掃除すると効率的。
  • スイッチ類は歯ブラシで軽くブラッシング
    窓スイッチやボタン周りの溝には汚れが溜まりやすいので、歯ブラシでかき出してから拭き取ります。
  • 直射日光による劣化防止には定期的な保護剤塗布
    樹脂用の保護剤を塗っておくと、紫外線による劣化やひび割れを防げます。

ボディの艶出しと同じく、内装も「下地をきれいにしてから保護」が基本です。
▶【初心者向け】ボディのくすみを取る方法|艶が戻らない原因と対策


B. シート清掃(ファブリック・レザー別)

シートは、汗や皮脂、食べカスなどが蓄積しやすく、臭いの原因にもなりやすい場所です。 素材によって清掃方法が異なるので、それぞれ分けて解説します。


【ファブリックシート編】

布製シートは汚れが染み込みやすい反面、水洗いにも対応しやすいのが特徴です。

1. 掃除機でゴミ・ホコリを吸引
まずは掃除機でシート表面のゴミやホコリを取り除きます。 シートとシートの隙間、背もたれと座面の境目など、細かい部分も丁寧に。

2. シート専用クリーナーをスプレー
シート全体に、または汚れが気になる部分にクリーナーをスプレーします。 泡タイプが使いやすくておすすめです。

3. ブラシで軽くこすり、汚れを浮かす
柔らかいブラシや、たわしで軽くこすりながら汚れを浮かせます。 ゴシゴシこすりすぎると生地を傷めるので、やさしく。

4. 濡れタオルで拭き取り
浮いてきた汚れを、濡らして固く絞ったタオルで拭き取ります。 何度か繰り返すと、だんだんタオルが汚れなくなってきます。

5. しっかり乾燥させる(カビ予防)
拭き終わったら、窓を開けて風を通し、しっかり乾燥させます。 濡れたまま放置すると、カビや悪臭の原因になるので要注意。

💡 頑固なシミの対処法

  • 食べこぼし → 中性洗剤を薄めて使用
    お湯に中性洗剤を数滴垂らし、タオルに含ませてトントン叩くように拭きます。
  • コーヒー・醤油 → 酸素系漂白剤(色落ち注意)
    目立たない部分で試してから使用。薄めて使い、すぐに水拭きします。

【レザーシート編】

本革シートは高級感がある反面、乾燥やひび割れに弱いため、定期的な保湿ケアが必要です。

1. 掃除機がけ
ファブリックと同じく、まずは掃除機でゴミやホコリを取り除きます。

2. レザー専用クリーナーで拭く
柔らかい布にレザークリーナーを取り、全体をやさしく拭いていきます。 強くこすらず、汚れを浮かせるイメージで。

3. レザーコンディショナーで保護
クリーニング後は、レザーコンディショナーで保湿と保護を行います。 これをサボると、革が乾燥してひび割れの原因になります。

4. 乾拭きで仕上げ
余分な油分を拭き取り、サラッとした手触りに仕上げます。

⚠️ 注意点

  • 合成皮革は専用品以外NGの場合も
    合成皮革(フェイクレザー)の場合、本革用のクリーナーが使えないこともあります。 車の取扱説明書を確認してから使用しましょう。
  • 本革は定期的な保湿が必須(ひび割れ防止)
    月1回程度、コンディショナーで保湿しておくと、長くきれいな状態を保てます。

C. フロアマット・カーペット

足元は砂やホコリが最も溜まりやすい場所です。 定期的に掃除しないと、臭いやダニの温床になってしまいます。

フロアマットの清掃手順

1. マットを取り外し、叩いて砂を落とす
車外に取り出し、裏返してバンバン叩きます。 意外と大量の砂やホコリが出てくるので、びっくりするかもしれません。

2. ブラシで毛足を起こしながらゴミをかき出す
硬めのブラシで、マットの繊維の中に入り込んだゴミをかき出します。

3. 掃除機で丁寧に吸引
表も裏も、掃除機でしっかり吸い取ります。

4. 汚れがひどい場合は水洗い
バケツに水と中性洗剤を入れ、ブラシでゴシゴシ洗います。 すすいだ後は、しっかり乾燥させてから車に戻します。

5. 完全に乾燥させてから戻す
生乾きのまま戻すと、カビや悪臭の原因になります。 天日干しで1日しっかり乾かしましょう。

カーペット(床)の清掃

・掃除機の隙間ノズルでペダル周りも
アクセルペダルやブレーキペダルの周辺も忘れずに。 砂が溜まりやすい場所です。

・濡れ雑巾は水分が残るのでNG
カーペットを濡らしすぎると乾きにくいので、固く絞った雑巾で拭くか、クリーナースプレーを使います。

・スチームクリーナーは効果的だが乾燥が重要
高温スチームで汚れを浮かせる方法は効果的ですが、その後の乾燥をしっかり行わないとカビの原因になります。


D. 窓ガラス(内側)

窓ガラスの内側は、タバコのヤニや皮脂、ホコリなどで意外と汚れています。 外側と同じ感覚で拭くと、油膜でギラギラになってしまうので注意が必要です。

❌ よくある失敗

  • 外側と同じように拭く → 油膜でギラギラ
    内側には皮脂やシリコン系の汚れが付着しているため、普通に拭くだけでは油膜が残ります。
  • 新聞紙で拭く → インクが残る
    昔ながらの方法ですが、最近の新聞紙はインクが残りやすく、あまりおすすめしません。

✅ 正しい手順

1. 乾拭きでホコリを取る
まずは乾いたクロスで、表面のホコリを払います。

2. ガラスクリーナーをクロスに吹きかける
ガラスに直接スプレーすると液だれするので、クロスに吹きかけるのがコツ。

3. 上から下へ、一方向に拭く
円を描かず、上から下へ一方向に拭いていきます。 拭きムラが残りにくくなります。

4. 乾いたクロスで仕上げ拭き
別の乾いたクロスで、もう一度上から下へ拭き上げて完成。

💡 油膜がひどい場合

  • 無水エタノール+水(1:1)で自作クリーナー
    スプレーボトルに入れて使うと、油膜がスッキリ落ちます。
  • 市販の油膜取り剤を使用
    カー用品店で売っている専用品も効果的です。

E. エアコン・消臭対策

車内の臭いの多くは、エアコン内部のカビや、シート・カーペットに染み込んだ汚れが原因です。 芳香剤で誤魔化すのではなく、根本的な清掃が重要です。

エアコンのメンテナンス

・エアコンフィルター交換(年1回推奨)
フィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなり、カビや臭いの原因にもなります。 自分で交換できる車種も多いので、取扱説明書を確認してみましょう。

・送風口を定期的に拭く
吹き出し口の周辺にもホコリやカビが付着します。 綿棒や細いブラシで定期的に掃除しましょう。

・エアコンクリーナースプレーの使用
市販のエアコン用クリーナーを使うと、内部の除菌・消臭ができます。 使い方は商品によって異なるので、説明書をよく読んで使用してください。

消臭のポイント

・消臭剤より「換気+清掃」が効果的
臭いの原因を取り除かないまま消臭剤を使っても、一時しのぎにしかなりません。 まずは清掃をしっかり行い、その上で消臭スプレーを使うのが正解です。

・窓を開けて換気する習慣をつける
車を使わない日でも、たまに窓を開けて空気を入れ替えると、湿気やこもった臭いを防げます。


清掃の頻度とスケジュール

「どのくらいの頻度でやればいいの?」という質問をよくいただきます。 以下を目安に、無理のない範囲で続けてみてください。

【毎週】

  • 掃除機がけ
    フロアマット、シートの隙間を中心に。5〜10分でOK。
  • ダッシュボードの拭き掃除
    乾いたクロスでサッと拭くだけでも、ホコリの蓄積を防げます。

【月1回】

  • シート清掃
    クリーナーを使った本格的な清掃。
  • ガラス内側の拭き掃除
    油膜が気になる前に定期的に。
  • マット類の水洗い
    天気の良い日にまとめて洗って乾燥。

【半年に1回】

  • エアコンフィルター交換
    春と秋の2回が理想的。
  • レザーシートの保護ケア
    コンディショナーでしっかり保湿。
  • 天井の拭き掃除
    意外と汚れている天井も、半年に一度は拭いておきたいところ。

定期的なメンテナンスで、車の価値を守ることができます。
▶冬前のコーティングメンテナンス特集|下地リセット洗車と再施工のすすめ


❌ やってはいけないNG行動

車内清掃で「やってしまいがちな失敗」をまとめました。 これを避けるだけでも、仕上がりが大きく変わります。

❌ 濡れたままにする → カビ・悪臭の原因

シートやカーペットを濡らしたまま放置すると、高確率でカビが発生します。 清掃後は必ず、窓を開けて換気し、しっかり乾燥させましょう。

❌ アルカリ性洗剤を使う → 素材を傷める

車内の樹脂パーツやシートは、強いアルカリ性洗剤に弱い素材が多いです。 必ず「車内用」と書かれた専用クリーナーを使いましょう。

❌ 芳香剤で臭いをごまかす → 根本解決にならない

臭いの原因を取り除かずに芳香剤を置いても、混ざった臭いがかえって不快になることも。 まずは清掃で臭いの元を断ちましょう。

❌ 天井を強くこする → 生地が剥がれる

天井の内装材は接着剤で貼られているため、強くこすると剥がれてしまいます。 優しく、軽く拭くのがポイントです。

❌ 高圧洗浄機で車内を洗う → 電装系の故障リスク

「まるごと水で洗えたら楽なのに…」と思うかもしれませんが、車内には電装系のパーツが多数あるため、絶対NGです。


プロに頼む vs DIY の判断基準

基本的には、日常的なメンテナンスはDIYで十分対応できます。 ただし、以下のようなケースはプロに任せた方が安心です。

【DIYで十分なケース】

  • 日常的な汚れ(ホコリ、軽い食べこぼし)
  • 軽いシミや臭い
  • 定期メンテナンス

【プロに頼むべきケース】

  • タバコのヤニ汚れ(天井全体)
    天井全体が黄ばんでいる場合は、専門業者の方が確実です。
  • ペットの尿・嘔吐物
    奥まで染み込んでいる場合、自力での完全除去は難しいです。
  • カビが広範囲に発生
    見えない部分まで広がっている可能性があるため、プロの判断が必要。
  • シートの深部まで染み込んだ汚れ
    スチーム洗浄や専用機材が必要なケースも。

プロに頼んだ場合の費用相場

  • 簡易清掃:5,000円〜10,000円
  • 本格清掃(シート洗浄込み):15,000円〜30,000円
  • ルームクリーニング(天井・エアコン込み):30,000円〜50,000円

「自分でやってみたけど、どうしても取れない汚れがある」という場合は、部分的にプロに相談するのもアリです。


よくある質問(FAQ)

Q1. どのくらいの頻度で清掃すべき?

A: 基本は「週1回の掃除機がけ+月1回の本格清掃」がおすすめです。

ただし、使用頻度や用途によって調整してOK。 例えば、

  • 通勤メインで飲食しない → 月2回の掃除機がけでも十分
  • 子供を乗せることが多い → 週2回の掃除機がけが理想
  • アウトドアで頻繁に使う → 使用後は毎回マットを叩く

といった感じで、ライフスタイルに合わせて調整しましょう。

Q2. 子供がいる家庭でのコツは?

A: 以下のポイントを押さえておくと、グッと楽になります。

  • 車内にゴミ袋を常設
    お菓子の袋やティッシュなど、すぐ捨てられる環境を作っておくだけで、ゴミの蓄積が減ります。
  • 防水シートカバーの活用
    シートに敷いておくと、飲み物をこぼしても拭くだけでOK。
  • 靴を脱ぐ習慣をつける
    可能であれば、車に乗る前に靴を脱いでもらうと、砂の持ち込みが激減します。
  • 週末に一緒に掃除機がけ
    子供に「自分たちが使う場所は自分たちできれいにする」という習慣をつけるチャンスにも。

Q3. 車内清掃にどのくらい時間がかかる?

A: 作業内容によって変わりますが、目安は以下の通りです。

  • 簡単メンテナンス(掃除機+拭き掃除):15〜20分
  • 月1回の本格清掃:1〜1.5時間
  • 初めての徹底清掃:2〜3時間

慣れてくると、だんだんスピードアップできます。 最初は時間がかかっても、「きれいになった!」という達成感があるので、意外と楽しく続けられますよ。

Q4. 消臭剤は効果ある?

A: 消臭剤そのものは悪くありませんが、「清掃してから使う」のが大前提です。

臭いの原因(カビ、食べカス、皮脂汚れなど)を残したまま消臭剤を使っても、一時的に誤魔化せるだけで、根本的な解決にはなりません。

おすすめの使い方:

  1. まず清掃で臭いの元を取り除く
  2. しっかり換気して乾燥させる
  3. 仕上げに除菌・消臭スプレーを使う

この順番なら、消臭剤の効果も長持ちします。

Q5. 市販品とプロ用品の違いは?

A: 大きな違いは「洗浄力」と「持続性」です。

市販品(ホームセンター・カー用品店)

  • 価格が手頃(500円〜2,000円)
  • 誰でも安全に使える設計
  • 日常的なメンテナンスには十分

プロ用品(業務用)

  • 洗浄力が強い(その分、使い方に注意が必要)
  • 持続性が高い(コーティング剤など)
  • 価格は高め(3,000円〜10,000円以上)

初心者の方は、まず市販品から始めるのがおすすめです。 慣れてきて「もっと効果の高いものを使いたい」と感じたら、プロ用品にステップアップするのもアリです。

Q6. 天井(ルーフライニング)はどうやって掃除する?

A: 天井は内装材の中でも特にデリケートな部分です。

基本の手順:

  1. 乾いたクロスで軽くホコリを払う
  2. 内装用クリーナーをクロスに少量吹きかける
  3. 天井を軽く、やさしく拭く(絶対にこすらない)
  4. すぐに乾いたクロスで拭き取る

注意点:

  • 強くこすると、接着剤が剥がれて生地が垂れ下がることがあります
  • 水分を含ませすぎないこと(シミや波打ちの原因に)
  • タバコのヤニなど頑固な汚れは、無理せずプロに相談

天井清掃は「やさしく、少量ずつ」が鉄則です。

Q7. ペット(犬・猫)を乗せるときの対策は?

A: ペットを乗せる場合、抜け毛と臭い対策が重要です。

抜け毛対策:

  • ペット用のシートカバーやケージを使う
  • 乗せる前にブラッシングしておく
  • 粘着クリーナー(コロコロ)を車内に常備
  • ゴム手袋で撫でるように拭くと、毛がまとまって取れやすい

臭い対策:

  • 窓を開けて換気する習慣をつける
  • シートカバーはこまめに洗濯
  • 消臭スプレー(ペット用)を活用
  • エアコンフィルターを定期交換

ペットを頻繁に乗せる方は、月2回の本格清掃がおすすめです。


まとめ:車内清掃は「週1回の掃除機がけ」から始めよう

ここまで、車内清掃の基本から場所別の具体的な手順まで、詳しく解説してきました。 最後に、大切なポイントをおさらいしておきましょう。

✅ 車内清掃のポイントまとめ

  • 車内の汚れは、アレルギーや体調不良、悪臭、査定額低下の原因に
    外装だけでなく、内装のケアも愛車の価値を守るために重要です。
  • DIYでも十分キレイにできる(費用は2,000円以内、時間は1〜3時間)
    高価な道具がなくても、基本のアイテムだけで見違えるほど変わります。
  • 清掃の基本は「上から下へ」「乾燥をしっかり」
    天井 → ダッシュボード → シート → 床の順番で進め、濡らした後は必ず乾燥させましょう。
  • 場所ごとに適した方法・道具を使い分ける
    ダッシュボードは内装用クリーナー、ガラスはガラスクリーナー、レザーシートは専用品を。
  • 週1回の掃除機がけで、大部分の汚れは防げる
    「こまめに少しずつ」が、車内をキレイに保つ最大のコツです。
  • 定期的なケアが車の資産価値を守る
    売却や乗り換えのときに、「内装がきれい」は大きなプラス評価になります。

今日から始められる「最初の一歩」

「全部やるのは大変そう…」と感じた方も、まずは以下の2つから始めてみてください。

1. 週1回、掃除機をかける(5〜10分)
フロアマットとシートの隙間を中心に、サッと掃除機をかけるだけでOK。 これだけでも、車内の清潔感が全然違います。

2. ダッシュボードを拭く(3分)
乾いたマイクロファイバークロスで、ダッシュボードを拭くだけ。 目に入る部分がきれいになると、気分もスッキリします。

この2つを習慣にできたら、次は月1回のシート清掃にチャレンジしてみましょう。 少しずつステップアップしていけば、無理なく続けられます。


外装の洗車と同じように、車内清掃も「やってみたら意外と簡単だった」と感じる方が多いです。

「車に乗るたびに気持ちいい」 「友達を乗せても恥ずかしくない」 「家族が快適に過ごせる」

そんな車内環境を、ぜひ自分の手で作ってみてください。

あなたの愛車が、外も中もピカピカの状態で、もっと快適な空間になりますように。


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