「自宅に洗車スペースがない」「効率よく車をキレイにしたい」——そんな方にとって頼りになるのがコイン洗車場です。しかし、時間制限や設備のルールがあるため、思ったより上手く仕上げられないと感じる人も多いはず。今回は、私自身の実践経験をもとに、初心者でも失敗しない基本の流れから、上級者向けの応用テクニックまで深掘りして解説します。
1. コイン洗車場を使うメリットと注意点
メリット
- 自宅にスペースがなくても本格洗車ができる
- 高圧洗浄機で落ちにくい汚れを効率的に除去可能
- 水道代を気にせずたっぷり水が使える
注意点
- 利用時間が限られているため段取りが重要
- 混雑する時間帯は避ける(特に土日昼間)
- ケミカル材の使用は周囲への配慮が必要(鉄粉取りなど)
2. 最低限用意しておきたい持ち物
コイン洗車場へ行く前には事前の準備がとても大切です。実際、私も何度か道具を忘れてしまい、せっかく来たのに洗車を断念したことがあります。もう一度家に取りに戻るのは本当に面倒ですよね。そんな失敗を防ぐためにも、しっかりチェックしてから家を出ましょう。最低限そろえておきたいのは次のアイテムです:
✅ 洗車前チェックリスト
- マイクロファイバークロス(拭き上げ用、数枚)
- カーシャンプー(中性がおすすめ)
- バケツ(泡立てやクロスすすぎ用)
- ホイールブラシ(細かい汚れ用)
- スプレータイプの簡易コーティング剤(仕上げ用)
これらを忘れずに準備すれば、現地で「しまった!」という後悔を防げます。
3. 高圧洗浄機は「工程を分けて」使う
コイン洗車場では、1回のコースでまとめて「予洗い → シャンプー → すすぎ」を済ませてしまう方も多いです。しかし、この方法だとどうしても時間に追われてしまい、以下のようなリスクが生じます:
- 洗い流しが不十分になりやすい → シャンプーや砂が残り、洗車傷の原因に
- ケミカル材が残留する → 塗装へのダメージやシミの発生に直結
そのため私は必ず工程を分け、しっかり時間を確保して丁寧に行うようにしています。具体的には次の3回に分けて使用しています(洗車場により噴水時間や料金は異なります。):
- ホイール洗浄(水洗い ショートタイム 2分 300円)
→ ブレーキダストや泥を先に落とすことで、後の作業で汚れがボディに飛び散らない。 - ボディの予洗い(水洗い 5分 500円)
→ 砂や泥を徹底的に洗い流す。ここではショートタイムを使わず、時間をかけて入念に行うのがポイント。 - シャンプー洗い → 高圧すすぎ(水洗い 5分 500円)
→ 泡で優しく洗った後、再度高圧でしっかりすすぐ。洗い残しは水垢やシミの原因になるので特に念入りに。
❌ NG例:ホイールを最後に洗うと、砂や鉄粉がボディに飛び散り、せっかくキレイにした塗装面に洗車傷をつけてしまうことがあります。また、予洗いを省略すると砂を残したままスポンジで擦ることになり、これも大きな傷の原因になります。
✅ 代替案:混雑時や時間が限られている場合は、ホイールだけ別日に集中して洗うのも有効です。ボディと同時に行うより効率的で、周囲にも迷惑をかけにくくなります。
💡 応用ポイント:鉄粉除去を行う場合は、すすいだ後さっと拭きあげてから除去剤を吹きかけ、再度高圧で洗い流します。ただし、混雑時は周囲に迷惑となるため避けましょう。
拭きあげないとボディについた水滴で溶剤が希釈されてしまい効果が半減する可能性があります。
4. 撥水系メニューは避けるべき理由
コイン洗車場には撥水コートメニューがありますが、私は利用していません。その理由は:
- 汚れの上に膜が張られてしまうリスク
- 使い続けると「ミルフィーユ状態」の層ができ、除去が困難
- 本来の艶感が損なわれることがある
👉 代わりに、拭き上げ時に自分で用意した簡易コーティング剤を使用。これにより、仕上がりの美しさと持続性が大幅に向上します。
5. 時間帯は「直射日光を避ける」のが鉄則
- ボディが熱いと水やケミカルがすぐ乾き、シミ・水垢の原因に。
- 朝方や夕方、特に夜間の洗車が理想的。
- 夜は混雑も少なく、落ち着いて作業できるためおすすめです。
6. 高圧洗浄機の当て方で仕上がりが変わる
ノズルを垂直に当てると、水の跳ね返りで汚れが残りやすいです。私は必ず:
- 斜めに一定方向へ流す → 汚れを効率よく落とせる
- 上から下へ → 重力を活かして効率アップ
- 距離を30cm程度キープ → 近すぎると塗装を痛めるリスクあり
7. スピードと丁寧さの両立
時間制限があるため、段取りが仕上がりを左右します。
- 洗車前にタオルやクロスを手の届く範囲に配置
- シャンプー後の拭き上げクロスは複数枚用意
- 「ホイール → ボディ上部 → サイド → 下部」の順番を意識
こうすることで無駄な動きが減り、制限時間内でも丁寧に仕上げられます。
8. ワンランク上の仕上げテクニック
- ガラス撥水コート:雨天時の視界が格段に良くなる
- ホイール専用コーティング:ブレーキダストの固着防止
- タイヤワックス:全体の印象が引き締まり、プロ感が増す
これらを拭き上げ後にプラスするだけで、見栄えも耐久性も一段階アップします。
9. 実際に使っているおすすめアイテム紹介
最後に、私がコイン洗車場で必ず使っているアイテムを紹介します。どれも持っておくと作業効率や仕上がりが大きく変わります。
マイクロファイバークロス(大判タイプ)
吸水力が高く、拭き上げのスピードと仕上がりが段違い。
中性カーシャンプー(泡立ち良好タイプ)
塗装やコーティングに優しく、泡切れも良いので初心者にもおすすめ。
香りも良く、洗車のモチベーションを上げてくれます。
ディテールブラシ
筆先の硬さも豊富でボディの溝や細部洗車、ホイールなど様々な部分に使用できます。
簡易スプレーコーティング剤
犠牲被膜を作り汚れから守ってくれます。タオルに吹き付けた後ボディを拭きあげるだけなので、施工も簡単です。またコーティング剤も剝がしやすく下地処理も簡単にできます。
まとめ|段取りと工夫でコイン洗車はもっと楽しくなる
コイン洗車場は制約が多いように見えて、実は工夫次第できれいに仕上がりにできます。
また、色々な車や様々なやり方で洗車をされているのを見たり、車好きは楽しい雰囲気です。
- 高圧洗浄は分けて丁寧に
- 撥水メニューは避け、自前のコーティング剤で仕上げ
- 時間帯は朝・夕方・夜を選ぶ
- ノズルは斜め・上から下へ
- 段取りとクロス準備で効率化
さらにガラスやホイールケアを組み合わせれば、仕上がりはワンランク上へ。ぜひ今回紹介した流れを実践して、コイン洗車場でも最高の輝きを手に入れてみてください。
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