- 普段は中性を選べばOK。
- 白ジミ・くすみが出たら弱酸性で月1の「整え洗い」。
- 再施工前や油・虫が多い日はアルカリ性で「リセット」。
「水だけじゃダメ?」――水洗いでは油分・花粉・白ジミが残りやすく、くすみやシミの原因になります。
カーシャンプーは泡で摩擦を減らし、汚れを浮かせて安全に落とすための道具。選び方を知れば、初心者でも失敗せずキレイを保てます。
pH(ピーエイチ)で選ぶ:酸性・中性・アルカリ性の違い
- 弱酸性:白ジミ・水アカ(スケール)を溶かして整える
- 中性:日常洗車の基本。被膜にやさしい
- アルカリ性:油・虫・皮脂を分解してリセット
※“リンス(rinse)”=すすぎのこと。ケミカル後はしっかり水で流して残留を防ぎます。
まずはここから:初心者が失敗しない「選び方3原則」
- 中性を基準に、必要なときだけ弱酸・アルカリを補助で使う
- ノーコンパウンド(研磨剤なし)を選ぶ(被膜を削らない)
- 表示の希釈率を守る(濃すぎ=泡切れ悪化→シミの原因)
タイプ別ガイド:いつ、どれを使う?
中性|普段の洗車はこれ一択
- 週1〜隔週のレギュラー洗車に
- コーティング・ワックスの持ちを損ねにくい
ワンポイント:泡をよく作って“スポンジを滑らせる”。摩擦キズを防げます。
弱酸性|白ジミ・くすみが気になる日に
- 月1回の「整え洗い」に最適
- ガラスやメッキは目立たない所でテスト
使い方:ボディが熱い時は避け、泡をなじませてからリンス(すすぎ)。
アルカリ性|再施工前・油/虫汚れの“リセット”に
- 使用頻度は月1回目安。全体よりも“虫・下回り”など部位使い
- 使用後は十分に洗い流し、可能なら中性で追い洗い→メンテスプレーで保護
泡立ちが良い方が安全な理由+作り方
- 泡はクッション。砂を包み、摩擦を減らす
- 作り方:バケツ半分まで水 → 規定量投入 → 勢いよく水を足す → ミットで軽く揉む
- フォームガンがあれば全体にモコモコ泡=さらに安全
NGになりやすい選び方・使い方
- 研磨剤入り:小キズを消せるが、初心者はムラ・艶落ちのリスク
- 強アルカリの常用:被膜の寿命を縮める恐れ
- 濃すぎの原液使い:泡切れ悪化→白いシミの原因
- 泡のすすぎ不足:乾くとウォータースポット化
希釈の目安(覚えやすい早見表)
| 水量 | 100倍 | 200倍 | 300倍 |
|---|---|---|---|
| 5L | 50mL | 25mL | 17mL |
| 8L | 80mL | 40mL | 27mL |
| 10L | 100mL | 50mL | 34mL |
| 12L | 120mL | 60mL | 40mL |
計算式:水量(mL) ÷ 希釈倍率 = シャンプー量(mL)
初心者でも安心!基本の洗車ステップ
- 砂落とし:上から下へたっぷり水で流す(高圧があれば◎)
- 泡作り:希釈どおりにバケツで泡立て
- 洗う:上→中→下の順でやさしく。ミットはこまめにすすぎ用バケツへ
- リンス:パネルごとに泡を完全に流す
- 拭き上げ:大判マイクロファイバーで「押さえて吸う」
おすすめカーシャンプー(初心者向け厳選)
| タイプ | 商品名 | 特徴 | リンク |
|---|---|---|---|
| 中性 | CARPRO Reset | 日常用定番。泡切れ◎で被膜にやさしい | Amazon |
| 中性 | GYEON Bathe+ | 軽い撥水ブーストで仕上がり良好 | 楽天 |
| 中性 | シュアラスター S-30 | コスパと扱いやすさで初めての一歩に | Amazon |
| 弱酸性 | P&S FBB | 白ジミ・スケールの月1ケアに | Amazon |
| アルカリ | GYEON Restart Wash | 再施工前の下地リセットに | 公式 |
| アルカリ | CARPRO Rift | 強すぎず扱いやすい“バランス型” | 楽天 |
よくある質問(FAQ)
Q. 水だけの洗車じゃダメ?
A. 砂は落ちますが、油や花粉、白ジミは残りがち。泡で滑らせることでキズとシミを防げます。
Q. リンスって何?
A. すすぎ(rinse)のこと。ケミカル後は特にたっぷりの水で流し、残留を防ぎます。
Q. ワックスイン(コーティング入り)シャンプーは?
A. ムラが出やすく、被膜との相性トラブルも。初心者は中性のノーコンパウンドが安全です。
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まとめ
- 普段は中性、白ジミには弱酸性、リセットはアルカリ性。
- 濃すぎはNG。希釈とリンスを守れば初心者でも失敗しません。
- 泡はクッション。摩擦を減らしてキズを防ぐのがコツ。
まずは中性シャンプーで「正しい手順の1回」を体験してみてください。愛車のツヤと持ちが変わります。

