車のボディを触ったときに「ザラザラしている…」と感じたことはありませんか?
その正体の多くは 鉄粉。放置すると見た目が悪くなるだけでなく、塗装の劣化やサビの原因にもつながります。
この記事では、鉄粉除去の必要性から具体的なやり方、注意点まで初心者向けに分かりやすく解説します。
鉄粉とは?
鉄粉とは、道路走行中に舞い上がるブレーキダストや工事現場などから飛んでくる微細な鉄の粉のこと。
これがボディに突き刺さり酸化することで、サビや塗装劣化を引き起こします。
特に 白やシルバーの車は茶色い点々が目立ちやすい ため、早めの対処が大切です。
鉄粉を放置するとどうなる?
鉄粉を放置してしまうと、以下のようなトラブルにつながります。
- 見た目の劣化:茶色い斑点やザラつきが発生
- 塗装ダメージ:酸化により塗装が侵食される
- コーティング効果の低下:鉄粉が残ったままコーティングすると艶を失い、保護効果も半減
つまり、鉄粉除去は「車を美しく保つための基本メンテナンス」なのです。
鉄粉除去の方法
鉄粉除去には主に ケミカル材 と 粘土タイプ の2種類があります。
ケミカル材
- ボディに塗布すると鉄粉と反応して紫色に変化
- 浮き上がった鉄粉を水で流すだけで簡単に落とせる
- 初心者でも扱いやすく、傷のリスクが少ない
👉 普段のメンテナンスにはケミカル材がおすすめです。
粘土タイプ
- 粘土をボディに滑らせて鉄粉を物理的に除去
- 手触りがツルツルになり、仕上がりは非常に良い
- 注意点:どうしても「細かい傷(クレイマーク)」が入るため、基本的には 研磨を予定している方やコーティング施工前の下地処理向け
鉄粉除去の基本的な使用方法
ケミカル材の使い方
- 洗車をして砂やホコリを落とし、水気をしっかり拭き取る
- ケミカル材をボディに均一に塗布
- 紫色に反応した鉄粉を水で洗い流す
- 必要に応じてカーシャンプーで再度洗い流す
粘土タイプの使い方
- ボディを水で洗浄し、砂やホコリを落とす
- 粘土に潤滑剤を付け、ボディを滑らせるように鉄粉を除去
- 粘土使用後は水で流し、カーシャンプーで仕上げ
- 粘土使用後は研磨やコーティングを行うとさらに安心
作業時の注意点
- 作業は日陰で、ボディが冷えている状態で行う
- ケミカル材は塗装に長時間放置しない(シミの原因に)
- 粘土を使う場合は必ず水や潤滑剤を使い、力を入れすぎない
- ケミカル材を使用する場合は独特な匂いが発生するため、換気できる場所で作業する
- 薬液が残ると変色や塗装にダメージを与えるため、しっかり洗い流してください。再度カーシャンプーを使用して洗い流すとより安心です
よくあるQ&A
Q1. 鉄粉除去はどれくらいの頻度で行うべき?
A. 年に2〜3回が目安です。ただし、鉄粉が多い地域(都市部・工事現場付近・鉄道沿線)ではより頻度を上げると安心です。
Q2. 鉄粉除去はボディ以外にも必要?
A. ホイールにも効果的です。特に欧州車はブレーキダストが多く発生するため、鉄粉除去を行うことでより高い効果が得られます。
Q3. 鉄粉除去をしないとどうなる?
A. ザラつきが増し、塗装の劣化やコーティング効果の低下につながります。見た目も悪くなるため、定期的な除去がおすすめです。
まとめ
鉄粉は目に見えないうちに付着し、気づいた時には塗装に深刻なダメージを与えてしまうこともあります。
定期的に鉄粉除去を行えば、車はツヤを取り戻し、コーティングの効果も長持ち。
👉 普段はケミカル材でのメンテナンス、
👉 本格的な下地処理には粘土タイプを活用する
このように使い分けることで、愛車を長く美しく保つことができます。

