【中級者向け】下地処理の正しい手順と重要性|艶とコーティングを長持ちさせる秘訣


なぜ下地処理が重要なのか|洗車だけでは落とせない“隠れ汚れ”

普段の洗車で「ちゃんと洗っているのに艶が戻らない」「撥水が落ちてきた」と感じたことはありませんか?
その原因の多くは、表面に残った“隠れた汚れ”=下地不良にあります。

下地処理とは、ボディ表面の汚れや油膜、鉄粉、水アカなどを徹底的にリセットして“コーティングやワックスが定着しやすい状態”をつくる作業のこと。
つまり、艶と持続力を決める基礎工事のようなものです。

Reflect Garageでも、以前は通常のシャンプー洗車だけで満足していましたが、
ある日ふと「光沢が浅い」「水弾きが鈍い」と感じ、鉄粉除去とスケール除去を取り入れてみたところ、
仕上がりが見違えるように変わりました。

💬 一度下地処理を経験すると、「普通の洗車では落ちていなかった汚れの層」が見えてくる。
艶と透明感の差は、まさに“ひと手間”の違いです。


下地処理とは?|3ステップで理解する“塗装リセット”

下地処理と聞くと「難しそう」と感じる方も多いですが、
実際は3つのステップを押さえるだけでOKです。

① 鉄粉除去 — 目に見えない粒子汚れを除く

走行中のブレーキダストや鉄粉は、ボディ表面に刺さるように付着します。
通常のシャンプー洗車では落ちにくく、放置するとサビやくすみの原因に。

鉄粉除去剤を使うと、化学反応で紫色に変化して汚れを可視化できます。
初めて使う方は驚くかもしれませんが、これが“見えない汚れ”です。
Reflect Garageでは、中性タイプの鉄粉除去剤を推奨しています。

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② スケール除去 — 水アカ・ミネラル成分を落とす

ボディの曇りや白っぽさの原因は、スケール(水アカ・ミネラル汚れ)です。
硬水の地域やコイン洗車を利用する人ほど発生しやすい汚れで、
いくら洗っても落ちない“ザラつき”を感じたら、このスケールが原因の可能性が高いです。

中性または弱酸性のスケール除去剤を使い、短時間で汚れを溶かして洗い流します。
※強酸性タイプは塗装を曇らせるリスクがあるため要注意。

Reflect Garageでも、酸性クリーナーを長時間放置して塗装を痛めてしまったことがあります。
以降は“塗布→2〜3分以内に洗い流す”を徹底しています。


③ 脱脂 — コーティング前の最終準備

鉄粉・スケールを落とした後は、脱脂作業で表面の油膜を除去します。
これはコーティング剤やワックスがムラなく密着するための最終工程。
市販の脱脂シャンプーやIPA(イソプロピルアルコール)を使用すればOKです。

この脱脂をサボると、せっかくのコーティングがすぐに劣化してしまうので、
“最後のひと手間”として丁寧に行いましょう。


実践!Reflect Garage流・下地処理の手順

ここでは、Reflect Garageで実際に行っている下地処理の流れを紹介します。
下地処理といっても、決して難しいものではありません。

① 通常洗車で汚れをリセット

まずはカーシャンプーで砂や泥などの一般汚れを落とし、
ボディ表面の状態をチェックします。
この時点で“ザラつき”を感じる場合は、鉄粉が溜まっているサインです。

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② 鉄粉除去剤で粒子汚れを落とす

濡れた状態のボディに鉄粉除去剤をスプレーし、
反応(紫色化)を確認したら水でしっかり洗い流します。
頑固な部分は、専用の粘土クリーナーを軽く滑らせると効果的です。

※注意点:粘土にはコンパウンド入りタイプノンコンパウンドタイプがあります。
経験が少ない方は、コンパウンドを含まない粘土を使用するのがおすすめです。
塗装面への負担が少なく、失敗のリスクを最小限に抑えられます。


③ スケール除去剤で水アカを分解除去

鉄粉を落としたら、次はスケール除去剤で白ボケやくすみをリセット。
パネル単位で作業し、数分放置したら水で中和。
繰り返すうちに“透明感”が復活していくのがわかります。


④ 脱脂でコーティングの密着性アップ

最後に脱脂シャンプーで油分を取り除き、
マイクロファイバーで優しく拭き上げれば下地処理完了。
この時点でボディを触ると、「キュッ」とした素肌感があり、
これが“汚れが取れた証拠”です。


やりすぎ注意!下地処理で失敗しやすいポイント

下地処理は効果が大きい分、やりすぎも禁物です。

  • 研磨剤入りコンパウンドを頻繁に使用する → 塗装を薄くする原因に。
  • 酸性スケール除去剤の長時間放置 → 塗装やコーティング層を痛める。
  • 直射日光下で施工 → 乾燥してシミの原因になる。

Reflect Garageでも、酸性クリーナーを強めに使いすぎて艶が落ちた経験があります。
場合によっては、ポリッシャーでの研磨が必要になることがありますので、
「焦らず・丁寧に・パネル単位で」が基本です。

💡Point:
下地処理は“必要な部分を必要なだけ”行うのが理想。
年2〜3回のリセットで十分です。


下地処理を定期的に行うメリット

艶とコーティングの持続が向上

下地が整うことで、コーティング剤の密着性が高まり、艶が深く長持ちします。

汚れがつきにくくなる

ボディ表面の凹凸が減るため、汚れや水アカの再付着を防げます。

洗車がラクになる

一度下地を整えておくと、その後の洗車は軽い汚れ落としだけでOK。

Reflect Garageでも、「半年ごとの下地リセット」を習慣化してから、
艶のレベルが安定し、汚れ落ちが格段に良くなりました。

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まとめ|下地処理は“艶を作るための準備”であり、愛車を守る基本

洗車は“汚れを落とす”作業。
下地処理は、“艶と保護を取り戻す”作業。
この2つを正しく組み合わせることで、車は常に最高の状態を維持できます。

Reflect Garageでも、下地処理を取り入れてから、
「コーティングの定着」「洗車後の輝き」「汚れ落ち」
すべてに違いを感じるようになりました。

💬 コーティングを長持ちさせたいなら、まず“下地を整える”。
それが、愛車を長く美しく保つための最初の一歩です。

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