はじめに:せっかくのコーティング、すぐ落ちていませんか?
「コーティングしたのに、すぐ水弾きが悪くなった気がする」
「最初の艶がもうなくなってきたかも…」
そんな経験、ありませんか?
私自身も最初はそうでした。
せっかく時間をかけて施工したのに、数週間で撥水が弱まり、ツヤがにごってしまう。
しかも、高いコーティング費用を払ったのに、すぐに効果がなくなってしまったこともあります。
「コーティングって、結局どれも同じなの?」と感じていた時期もありましたが、
実はコーティングが長持ちしない原因の多くは、**“洗車の仕方”**にあります。
この記事では、Reflect Garage流に
**「コーティングを長持ちさせる正しい洗車方法」**を、実体験を交えながら解説していきます。
コーティングは“守る洗車”で寿命が変わります。
コーティングが長持ちしない主な原因
1. 強すぎる洗剤を使っている
洗浄力の高いアルカリ性シャンプーや酸性クリーナーは、汚れをよく落とす反面、
被膜の撥水成分や保護層まで削ってしまうことがあります。
→ 中性カーシャンプーが最も安全。
2. 洗車頻度が極端(多すぎ・少なすぎ)
毎週ゴシゴシ洗うと摩擦で被膜を削り、逆に長期間放置すると汚れが固着して酸化の原因に。
“定期的にやさしく洗う”ことが一番のポイントです。
3. 拭き取りが不十分
洗車後の水滴を放置すると、太陽光で水シミ化し、コーティングを傷めます。
吸水性の高いクロスで完全に水分を拭き取ることが重要です。
4. 鉄粉や花粉の放置
ボディに鉄粉や花粉が残ったままだと、被膜の上で酸化・固着が進みます。
定期的に鉄粉除去剤+メンテナンス剤でリセットしてあげましょう。
コーティングを長持ちさせる洗車の基本ステップ
Step1:高圧洗浄で砂・ホコリを落とす
最初に水圧で大まかな汚れを流しておくことで、摩擦による傷を防げます。
ボディを“触る前に洗う”が大切です。
Step2:中性シャンプーで優しく洗う
泡をたっぷり使い、スポンジを滑らせるように洗うのがコツ。
力を入れてこする必要はありません。泡のクッションで汚れを包み込むイメージで。
Step3:日陰 or 曇りで作業する
晴天の下ではボディが熱くなり、水や泡が乾いてしまいます。
乾燥は水シミやムラの原因になるため、曇りまたは夕方〜早朝が理想。
Step4:拭き取りはすぐに・丁寧に
水滴を残さないことがコーティング維持のポイント。
大判の吸水クロスでざっと拭き、その後マイクロファイバーで仕上げると完璧です。
Step5:月1〜2回のメンテナンス剤でトップコートを追加
コーティング表面をリフレッシュさせることで、艶と撥水が復活します。
「塗り直す」ではなく「守る層を重ねる」イメージでOKです。
コーティング別|相性の悪いケミカル材一覧
コーティングは種類によって構造が異なり、使うケミカルの相性も変わります。
被膜を長持ちさせるために、避けるべき洗剤や成分を知っておきましょう。
| コーティング種類 | 相性の悪いケミカル | 理由・注意点 | おすすめケミカルタイプ |
|---|---|---|---|
| ガラス系 | 強アルカリ性シャンプー、酸性クリーナー | 無機質層を侵す恐れあり | 中性カーシャンプー、ガラス系メンテ剤 |
| ポリマー系 | 溶剤系クリーナー、研磨成分入り | 柔らかい被膜が溶けやすい | 弱酸性または中性シャンプー |
| シリコン/グラフェン系 | 強酸性の水垢クリーナー | 撥水層が白化・ムラの原因に | 中性シャンプー+同系統トップコート |
| フッ素系 | 界面活性剤の強い洗剤 | 撥水成分を分解しやすい | 泡立ち控えめ中性シャンプー |
| ワックス(カルナバ系) | アルカリ・酸性どちらもNG | ワックス層を溶かす | 弱酸性〜中性シャンプー |
💡ポイント:
- “落とす力が強すぎる洗剤”は、艶や撥水を奪う可能性があります。
- 迷ったときは中性シャンプーを選ぶのが安全。
- 同系統のメンテナンス剤を重ねて使うと、被膜が安定します。
Reflect Garageでも、ガラス系コーティング車にアルカリ性の鉄粉除去剤を多用して撥水を落とした経験があります。
「落とすより守る」を意識することが、結果的に艶を長持ちさせる一番の近道です。
季節ごとのメンテナンスのコツ
| 季節 | 汚れの特徴 | メンテナンスのポイント |
|---|---|---|
| 春 | 花粉・黄砂で被膜がくすみやすい | 軽めの洗車を週1で実施 |
| 夏 | 直射日光・高温による水シミ | 早朝・夕方に洗車、日陰で作業 |
| 秋 | 落ち葉・雨染み | 洗車後に簡易コートを上塗り |
| 冬 | 融雪剤の塩害 | 下回りを重点的に洗浄、月1メンテ推奨 |
実体験:間違った洗車でコーティングをダメにした話
以前、真夏の昼に洗車をしてしまったことがありました。
直射日光の下、シャンプーも乾き、拭き取りが間に合わず…
気づけばボディ全体に白いシミが残り、撥水もガタ落ち。
その後、
「曇りの日」「中性シャンプー」「丁寧な拭き取り」
この3点を徹底するようにした結果、3か月経っても艶と撥水がしっかり残るようになりました。
やはりコーティングは“扱い方”がすべてだと実感しています。
コーティングを守るおすすめ洗車アイテム
(※ASP導入後に追記可能)
- 中性カーシャンプー(撥水・中性タイプ)
- メンテナンススプレー(ガラス・シリコン系)
- 高吸水クロス(マイクロファイバー)
- フォームガン or 泡スプレー
💡ポイント:
- 「洗う・拭く・守る」の3アイテムを揃えるだけで、艶の持続力が大きく変わります。
- Reflect Garageでは、実際に使用した商品のレビューも今後追加予定です。
よくある質問(Q&A)
Q1. メンテナンススプレーは毎回使うべき?
→ 毎回でなくてもOK。2〜3回に1回の洗車で十分。
使いすぎるとムラが出る場合もあるので適量を。
Q2. コーティング層の上に他の種類を重ねてもいい?
→ 基本は同系統のものを選ぶのがおすすめ。
異なる成分を重ねると、撥水や艶が不安定になることがあります。
Q3. 雨のあとに放置するとどうなる?
→ 雨水にはミネラル分が含まれており、水ジミ化して被膜を劣化させます。
できれば雨上がりに軽く水洗いするだけでもOKです。
まとめ:コーティングは「落とす」より「守る」意識で
コーティングは施工した瞬間がゴールではなく、洗車によって育てていくものです。
- 強い洗剤は避けて中性を使う
- 曇りや日陰でゆっくり洗う
- 優しく洗ってしっかり拭く
- 月1でメンテナンス剤を追加
この4つを意識するだけで、艶・撥水・防汚性能は驚くほど長持ちします。
洗車は「汚れを落とす作業」ではなく、「愛車をいたわる時間」。
Reflect Garageでは、これからも“長く艶を楽しむための洗車術”をお届けしていきます🚗✨

